2004年9月24日に「2005年春 正式サービススタート」と発表されていた『銀河英雄伝説VII』が、4月12日を持って運営停止。これに伴い、予定されていた正式サービスも中止されました。ボーステックと、銀河英雄伝説の著作権を持つ「有限会社らいとすたっふ」間での、版権トラブルが原因のようです。人気小説がアニメ化され、漫画になり、ゲームにもなった銀英伝の著作権は、一見複雑そうです。また、小説の発売が同人誌市場の拡大と重なったこともあり、厳密には著作権侵害があちこちで起こっていたわけですが、まぁそんな小難しいことを抜きにしてファンが盛り上がったことで人気はさらに拡大していたので、それに対してどうこうとかはありませんでした。しかし、それをいいことに商売にした悪質業者がいたので、作者の著作権を守るために「らいとすたっふ」が設立されたという経緯があり、以降、一般のファンにまで著作権意識が高まってきました。ただ、今回のボーステック・らいとすたっふ間でのトラブルはそんな難しいことではなく、ボーステックが勝手に商標登録したり、海外企業へ版権を許諾したりしていたそうなので、仕方ないことかなと。オンラインにするにあたっても、β版で「輸送艦担当の一兵卒だと、ただ船に乗っている他することがない」「まちがえてラインハルトにでもなった日にゃあ寝る間もない」などなど問題紛糾のさなかに課金をはじめたり、正式サービス発表があったり。おいおい大丈夫かよ感は盛りだくさんだったので、原作ファンとしては中止してよかったんじゃないかと思っています。あ、僕はどちらかというと著作権の関係者で、らいとすたっふの関係者ではないです。オフィシャルサイトのアナウンスはこちら、GameWatchの記事はこちら、記事を見て「ストラテジーゲームって何?」って思った方はこちらをどうぞ。
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