いとしい想像力よ,
私がお前の中で
何よりも愛しているのは,
お前が容赦しないと
いうことなのだ。アンドレ・ブルトン
ってコピーだけが,駅の柱という柱に書かれていた広告が格好よくて,めっちゃ楽しみにしていた,国立新美術館「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-」に行ってきました。
やっと来れたヽ(´ー`)ノ
僕の大学での専門は美術だったんですが,ニ次試験に英語がないって理由だけで選んだもんですから,入ったあとが地獄。
入ったばっかの頃は,授業のたびにクラスメイトがドン引きしてた。
まぁでも入っちゃった以上なんとかしよう!と,PowerMac5100を買ったり一眼レフを買ったりして機械の力に頼ったり,自分では描けなくても何とかなる解釈学を勉強したり。
するってぇと哲学やら心理学やらが出てくるので,もともと本の虫だったこともあり,ワケの分からん哲学書を読み漁って分かったような気になってみたり。
まぁそんなこんなで,近代美術が好きになりました。
「ピカソの絵はなんで顔がパズルみたいになってるの?」
「ダリのグニャッとした絵が気持ち悪い」
「四角く色を塗っただけの絵はなんの意味があるの?」
「便器が置いてあるやつは何がどうすごいんだ?」
っていう,そのへんの作品を見て,なんでこの人はこんな絵を描いたんだべ?って考えるのが楽しいです。
生きてくためには必要のない絵なんてものを,それもワケの分からん絵をこの世に生み出すために,時間も金も,文字通り人生を費やすだなんて,いったい何を考えてそんなことをしたのか想像するとワクワクする。
シュルレアリスムは,作品もワケ分かりませんが,そもそも作った本人にもワケの分からないことをモチーフにしています。そのワケ分からんものを,わざわざ他人に見てもらうために再構成して作品をつくる,あぁなんておバカで素晴らしい活動なんでしょう…!
…とちびりそうなくらいワクワクして行ったら,とても綺麗で優等生な展示でして,肩すかしをくらって帰ってきました。
ちょっと前に三菱一号美術館で見た「カンディンスキーと青騎士」展のほうが生々しくて,僕には合ってたみたいです。
残念(´・ω・`)
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